12月の祭(年中行事)【正月事始め・冬至・クリスマス・大晦日】

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12月のイメージ

12月(師走・しわす)

12月は、年末にお経を唱えてもらう日本の風習により、師(僧)が奔走することから「師走(しわす)」と呼ばれると言う一説があります。

最近では、「医師や教師も走らざるをえない程忙しい時期」と言う解釈が多いように思います。

別名としては、「梅初月(うめはつづき)」「春待月(はるまちづき)」「三冬月(みふゆづき)」「極月(ごくげつ・ごくづき)」など。

12月22日頃の「冬至」は一年で最も日照時間の短くなる日。

いよいよ本格的な冬の訪れ、俳句の季語や時候の挨拶は、寒さや日の短さ、そして年の瀬をイメージするものとなります。

12月の季語・時候の挨拶

12月の季語(俳句) 短日・鴛鴦(おしどり)・冬木・枯木・葱・白菜・湯豆腐・蕎麦湯・熱燗・囲炉裏・炬燵・狸・霜柱・樹氷・歳暮・大晦日・除夜など
12月の時候の挨拶(手紙) 師走の候・深秋の候・寒冷の候・短日の候・初氷の候・歳末の候・寒気の候・霜寒の候・孟冬の候など

12月の祝日・行事

7日頃 大雪(たいせつ) 小雪から15日数えた頃。
本格的に雪が降り始める時期。
8日 針供養 折れたり、曲がったりした針を、豆腐やこんにゃくに刺して供養する行事。(東日本は2月8日)
13日 正月事始め
煤払い(すすはらい)
お正月の準備を始める日。
年神様を迎えるための宗教的行事。
13日~20日頃 お歳暮 お世話になった方への贈り物。
22日頃 冬至(とうじ) 大雪から15日数えた頃。
日照時間が最も短い日。
23日 天皇誕生の日 天皇陛下の誕生日を祝う日。
25日 クリスマス イエスキリストの誕生を祝う祭。
31日 大晦日
除夜(大晦日の夜)
一年の最後の特別な末日。
年越し蕎麦を食べ、除夜の鐘を聞く。

 

12月の年中行事

12月の代表的な年中行事は、「正月事始め」「冬至」「クリスマス」「大晦日」です。

そのほか、お世話になった方々へお歳暮は、遅くとも12月20日までに持参するか配送しましょう。

また、12月15日から年賀状の引き受けが開始され、元旦に届くようにするには、遅くとも12月25日までに投函する必要があります。

正月事始め

お正月を迎える準備を始める日とされています。

天井や壁など、家の内外にたまった煤や埃をはらって大掃除をする「煤払い(すすはらい)」や正月の門松に用いる松を山から切ってくる「松迎え(まつむかえ)」などの行事が行われます。

煤払いは、もともと年神様を迎えるために家の内外を清める宗教的行事でした。
12月13日に神棚や仏壇の掃除のみ行い、家の掃除はその後適当な日に行うのが一般的となり、現代では宗教的な意味合いはなく、年末に大掃除をすると言う習慣につながっています。

冬至

冬至は、一年でもっとも日が短くなる日のこと。
冬至以降は、日が少しずつ長くなって行くので、この日を境に運気が向上するとも言われます。

冬至には「かぼちゃ」を食べたり、「ゆず湯」に入る風習があります。

「かぼちゃを食べる」もともとの意味は、冬に珍しくなった野菜を神様にお供えすることにあったようです。

「かぼちゃ」の別名は「なんきん」ですね。
冬至に「ん」のつく食べ物を食べると、運が呼び込めると言われ、栄養面でも冬場に不足するビタミンなどの栄養を摂って、厳しい冬を乗り越えると言う生活の知恵でもあったようです。

「ゆず湯に入る」もともとの意味は、運を呼びこむ前に体を清め、厄払いするための禊(みそぎ)と考えられていたようです。

冬至は「湯治」、ゆずは「融通」と言う語呂合わせから風習化したとも言われますが、「ゆず湯に入ると風をひかない」と言われるように、香りの良いお湯にゆっくりとつかって体を温めると言う養生の知恵でもあったようです。

クリスマス

クリスマスは、イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の祭事です。

キリスト教の信者の方々は、クリスマスイブ(24日)の夜に教会で聖夜ミサを行い、その後に家族や友人などが集まってパーティを開きます。

クリスマスパーティでは、プレゼントを交換したり、七面鳥の丸焼きなどの料理を楽しみ、にぎやかなお祝いをします。

日本では宗教に関わらず、クリスマスツリーを飾ってパーティを開き、クリスマスケーキを食べたり、プレゼントを交換するなどのイベントとして定着しています。

子供達の楽しみは、何と行ってもサンタクロースからのプレゼントですね!!!

大晦日(大つごもり)

月の最後の日を「晦日」または、「つごもり」と言います。
一年の最後の「晦日(つごもり)」と言うことで、「大晦日」や「大つごもり」と言います。

昔は一日が夜から始まって朝に続くとされており、大晦日の夜には新年が始まると考えられていました。
そのため、大晦日の前日までにお正月の準備を終えて、心身を清めて年神様を一晩中寝ずに迎えるのが慣わしでした。

年神様を迎える日に先に寝るのは失礼と言う意味合いから、早く寝ると「白髪やしわが増える」と言う言い伝えもあります。

大晦日といえば、「年越し蕎麦」と「除夜の鐘」ですね。

「年越し蕎麦」の由来は、細く長い蕎麦にあやかって長寿や家運を祈るなどの諸説があります。

「除夜の鐘」は、寺社で大晦日の夜から一日にかけて、108回の鐘をつく事ですが、人間の煩悩の数を表すなどの諸説があります。
107回は年内につき終わって、最後の一回を新年につきます。

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