香典返しのマナー【香典返しの金額目安、相場・選び方】
会葬への感謝を込めて!香典返し
葬儀後は、大事な人を失った悲しみの中、様々な手続きを行う必要があります。
各種の名義変更、給付金の申請、税務処理など、法的な手続きもさることながら、故人を偲び、丁寧に会葬いただいた皆様への香典返しやお礼状の準備を忘れてはなりません。
最近では、香典返しや会葬礼状を、葬儀終了時に渡すケースも多くなりました。
しかし、故人と会葬いただいた方との、お付き合いの度合いもそれぞれ違い、一律のお返しやまたご挨拶、という訳にもいかない部分があります。
生前にお世話になり、また丁寧に会葬いただいた事に、感謝の気持ちをこめて、丁寧に対応する事が大切です。
◎香典・供物のマナーについては以下をご覧ください。
※当ページ記載している事例は、あくまでも目安として、ご利用ください。
冠婚葬祭のマナーは、地域や宗教によっても大きく異なります。
香典返しの注意点
香典返しには、忌明けの挨拶状を添えて贈ります。
挨拶状の差出人は喪主とし、喪主以外の遺族が自分の関係者へお返しするときも差出人は喪主にし、自分の名前とお礼の言葉を書き添えるようにしましょう。
一般的には、消耗品や実用品を贈ることが多いようです。
形で残る品物を贈ると、それを見るたびに故人を思い出してしまう事への配慮からです。
先方が、お返しを辞退している場合は、特に贈る必要はありません。
香典返しを贈る時期
お返しは忌明けの頃にと言われていますが、宗教により異なります。
宗教 | 贈る時期 |
仏教 | 三十五日から四十九日法要の頃。 |
神道 | 三十日祭か五十日祭に。 |
キリスト教 | 葬儀後1ヵ月位。 もともとは香典返しの風習はありませんが、日本ではお返しする人も多い。 |
※最近では、「即日返し」も多くなりました。
「即日返し」とは、告別式当日に、香典返しを渡してしまう事です。
この場合、用意しておいた香典返しが、いただいた香典に見合わない方へは後日改めてお礼の品をお届けしましょう。
香典返しの金額の目安(相場)
香典の半額程度。
故人が世帯主である場合は、遺族の今後の生活の問題もあり、3分の1程度におさえたり、お礼状のみとしても良いとされています。。
掛け紙・水引・表書き
掛け紙 | 黒白結び切り 黄白結び切り(北陸地方や関西〜西日本に掛けての一部地域) |
|
表書き | 仏式は「志」「忌明志」「満中陰志」 神式は「偲草」「しのび草」 キリスト教は「志」「偲草」 名前は、喪主の姓のみを書く。 |
香典返しの品選びを慎重に!
香典返しの品物は、「後に残らないもの」と言う配慮から消耗品を贈るのが定番です。
一般的には、肉類や魚類などの生もの、慶事に使われる昆布や鰹節、その他お酒等の嗜好品はタブーとされています。
香典返しの選び方
銘茶・砂糖・タオル・石鹸などの実用品が一般的です。
香典を、故人の職場より部署名一同等でいただいた場合は、菓子折りなど、皆で分けられるものを選びましょう。
最近では、カタログギフトを贈る方も増えています。