転居はがき・移転通知マナー【移転・転居 はがき／挨拶状／文例／書き方】
転居はがき・移転通知を送る
一口に移転・転居はがきと言っても、個人そして、企業・商店の多岐にわたります。
- 個人の転居の場合、家を新築しての転居・転勤に伴う転居etc…
- 企業・商店の移転の場合、社屋移転・工場移転・店舗移転etc…
その理由によって、移転・転居の挨拶状の書き方は異なります。
基本的には、新住所と新電話番号をお知らせするものです。
企業・商店の場合は、略地図や最寄の交通機関などを記載するとともに、移転の理由及び移転後の抱負等を書き加えます。
個人の場合は、転居の理由を簡潔に知らせると共に、転居先の風物などを少し書き加えると喜ばれます。
日頃のお付き合い（取引)に、感謝の気持ちを込めて送りましょう。
※当ページ記載している事例は、あくまでも目安として、ご利用ください。
転居はがき・移転通知の注意点
- 企業・商店の移転の場合
日頃の取引に感謝の意を表すとともに、移転の理由を簡潔明快に書きます。
一般的には、「業務拡張のため」「さらなるサービス向上のため」など、前向きな理由を書きます。特別な理由がある場合でも、あまり長々と説明するのは良くありません。
経営状況の悪化などの場合は、理由を書く必要はありません。店舗の移転の場合で、オープンセール等を催す場合は、そのご案内を兼ねておくと良いでしょう。
- 個人の転居の場合
個人の場合で、転居の理由を書く場合は、「子供の成長にあわせ」「両親と同居の為」「○○支社に転勤の為」など、具体的に書いても良いでしょう。親しい相手には、転居先の様子が解るような言葉を付け加えると、より丁寧です。
１１月以降に転居した場合は、年賀状と兼用しても構いません。
いづれの場合も、転居（移転）前にいただいた厚情に感謝をし、今後も引き続いて、親交をいただきたいという気持ちを込めて書くことが肝要です。
転居はがき・移転通知を送る時期
移転・転居 はがきは、移転後すみやかに送ることが大切です。
時機がずれていては、 誠意のない文章と受け取られても仕方がありません。
遅くても、１ヶ月以内に先方に届くようにしましょう。
遅れた場合は、お詫びの言葉を添える必要があるでしょう。
転居はがき・移転通知の書き方
転居はがきや移転通知は、「タイトル（無くても良い）」「頭語」「時候の挨拶」「主文」「末文」「結語」「日付」「差出人の新住所や連絡先等の情報」で構成します。
新住所と新電話番号をお知らせする事を目的とするものですから、簡潔明快に記入すると共に、必要に応じて「移転の理由」「今後の抱負」等を書き加えるようにしましょう。
季節の言葉の選び方
転居はがき・移転通知を含むすべての挨拶状の前文には、季節の言葉を含めましょう。
最近では季節にそぐわない気候が続くこともあり、季節の言葉を選ぶ場合には注意が必要です。
| 1月 | 新春・初春・厳冬・酷寒・大寒 |
| 2月 | 晩冬・立春・余寒・春寒・残寒 |
| 3月 | 早春・浅春・鶯春・春分・春暖 |
| 4月 | 仲春・陽春・温暖・桜花・春陽 |
| 5月 | 晩春・惜春・若葉・薫風・立夏 |
| 6月 | 初夏・梅雨・長雨・向暑・麦秋 |
| 7月 | 盛暑・酷暑・猛暑・炎暑・大暑 |
| 8月 | 晩夏・残暑・立秋・残炎・新涼 |
| 9月 | 初秋・新秋・秋色・秋分・秋涼 |
| 10月 | 仲秋・秋冷・秋晴・秋雨・紅葉 |
| 11月 | 晩秋・季秋・落葉・立冬・向寒 |
| 12月 | 初冬・寒冷・師走・歳末・歳晩 |
転居はがき・移転通知の構成
転居はがき・移転通知の文例
●個人向け転居通知－一般文
| 転居のお知らせ 拝啓 若葉の候 皆様にはお変りなくお過ごしの事とお喜び申し上げます さて 早速でございますが 私共このたび 左記へ転居致しました こちら方面へお出向きの節は ぜひお立ち寄り下さいますようお待ち致しております 皆様のご健康をお祈り申し上げ まずは右ご挨拶かたがたお知らせまで 敬 具（行末に配置） 平成○○年○○月吉日 |
| 拝啓 薫風の候 皆様にはご清栄のこととお喜び申し上げます さてこのたび私ども左記のところへ移転いたしました お手数ながら お手許の住所録をお改めいただければ幸甚に存じ上げます なおお近くにお越しの節はぜひお立ち寄り下さいますようお待ちいたしております 敬 具（行末に配置） 平成○○年○○月吉日 |
| 拝啓 時候の候 愈々御清栄の事とお慶び申し上げます 平素はなにかと御世話様に相成りましてありがたく御礼申し上げます 扨て私共此の度左記に移転致しましたので御知らせします お近くにおいでの節は是非お立ち寄り下さい 敬 具（行末に配置） 平成○○年○○月吉日 |
●個人向け転居通知－自宅新築
| 寒さの中にも ようやく春の訪れを感じる季節になりました 皆様におかれましては ますますご健勝のことと存じます さて 昨年来建築をすすめて参りました小宅が落成の運びとなり二月末日に引っ越しをすませました 今まで住んでいました町中と比べますと 不便なことも多いですが 自然にだけは恵まれています 荷物の片付けも一段落し ようやくお客様をお招きできるようになりました ぜひ一度ご家族皆様でお越しになりませんか 交通の便が悪いので ご連絡をいただければ 車で迎えにあがります おいでをお待ちしております 平成○○年○○月吉日 |
●個人向け転居通知－転勤
| 拝啓 陽春の候 皆様にはますます御清祥のこととお慶び申し上げます 平素はご無沙汰致しておりますが お陰様で皆元気に暮らしております さて このたび四月一日付で○○支店勤務を命ぜられ 下記に転居致し ましたのでお知らせ申し上げます ○○在住中はひとかたならぬお世話になり お陰様で楽しく しかもつつがなく過ごすことができ 誠に有り難く厚く御礼申し上げます なにとぞ今後ともよろしくご交誼を賜りますようお願い申し上げます こちらにお越しの節は ぜひお立ち寄り下さい 皆様の益々のご多幸をお祈り申し上げます 敬具（行末に配置） 平成○○年○○月吉日 |
●企業向け移転通知－本社移転
| 本社移転のお知らせ 謹啓 春暖の候 ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます 平素は格別のお引き立てに預かり、厚く御礼申し上げます さて このたび販売ならびに配達業務を一層強化充実させるため 来る ○月○日より左記住所に本社を移転致すことになりましたので ご案内申し上げます なにとぞ今後とも旧に倍するご愛顧ならびにご支援のほどお願い申し上げます まずは略儀ながらご案内かたがたご挨拶申し上げます 謹白（行末に配置） 記 移転先所在地 〒○○○－○○○○ 東京都○○○○○○○○○○○○○○ 電 話 ○○（○○○○）○○○○（代） 事業開始 ○○年○○月○○日 |
●企業向け移転通知－事務所移転
| 拝啓 立秋の候 いよいよご繁栄のこととお喜び申し上げます さて弊社は 業務の拡張にともない 従来の事務所では手狭となり業務運営に支障をきたすようになってまいりましたので きたる○○月○○日より下記に移転することになりました なにとぞ倍旧のお引立てを賜りますようお願い申し上げます 敬具（行末に配置） ○○年○○月○○日 新所在地 〒○○○-○○○○ |
●商店向け移転通知－店舗移転
| 店舗移転のお知らせ いつも当店をご愛顧いただきありがとうございます さて 突然ではございますが このたび店舗を移転することになりました 現在の店舗は○月○日（○）で閉店 ○月○日（○）からは下記の住所にて営業させていただきます どうぞよろしくお願い致します なお ○日（○）～○日（○）までは新店舗オープンを記念して オープニングセールを開催いたします お買い得なアイテムを多数取り揃えて 皆さまのお越しをお待ちしております ○○○ショップ○○店 本 社 〒○○○-○○○○ 東京都○○○○○○○○○○○○ TEL ○○-○○○○-○○○○ ○○店新住所 〒○○○-○○○○ 東京都○○○○○○○○○○○ TEL ○○-○○○○-○○○○ |